ESP32ではソースコードを変更することなく設定をカスタマイズすることができる機能を持っています。
今回はVSCode上でコンフィグレーションするお話です。
この記事は JTAG でデバッグすることを前提にして書いています。
環境構築については こちら をご覧になってください。
投稿時の開発環境を記しておきます。
PC:
Windows10 OS
開発ボード :
ESP32-DevKitCーVE
(Soc : ESP32-D0WD-V3)
デバッガー(H/W):
FT2232D
デバッガー (S/W) :
Visual Studio Code + PlatformIO + ESP-IDF Framework
プロジェクトを開く
PlatformIOでつくった ESP-IDF Framework のプロジェクトを開いておきます。
PlatformIOのメニューから Run Menuconfig を選択します。
するとTERMINALに背景白の設定画面が表示されます。
PlatformIOでは make menuconfig のGUI版として、こちらの画面を使うようになっているようです。
(2本目の黄色の帯の下にショートカットキーの一覧が表示されています)
ややわかりにくいのですが、ツリー構造になっています。
まずマウスでこの画面をクリックして、フォーカスをあててから操作を始めます。
Enter でツリーの中に入るか、その項目の選択を行います。
ESC で抜けていきます。
上下の移動に、上下の矢印キーを使うことができません。
ここが気がつきにくいところ。。
J で下へ、 k で上に移動します。
コンパイラーオプションを変更してみる
Run – Menuconfig を選択し、画面をクリックしてフォーカスをあてます。
SDK tool configuration にカーソルがあるので、 jキーを7回押して、カーソルを Compiler options のところに持って来てから Enterキーを押します。
Optimization Level にカーソルがあるので、これを変更したければ Enter を、他の項目を変更したければ j で降りていき項目にカーソルをあてた状態で Enter します。
ここでは Optimization Level を変更してみます。
(X) Debug (-Og) のところにカーソルがあるので、j を3回押して、Debug without optimization (-o0) を選択して Enter すると下図のとおりに、Debug without optimization (-O0) が選択されました。
画面下にショートカットキーが表示されています。
QUIT(終了)するために q を押すと、Save configuration? と聞いてくるので y を押して保存します。
この保存によってヘッダーファイルが更新されて、ビルド時にこの設定が反映されるのでしょう。