皆さま こんにちは。
今回は STM32CubeIDEの小技を紹介します。
ご存じの方も多いかも知れませんが、知らない方がいらっしゃるかも知れませんので書いておきます。
投稿時の開発環境を記しておきます。
PC:Windows10 OS
IDE: STM32CubeIDE Version1.5.0
IDEの小技
(1)最適化レベルを変更する
以前記事を書きましたけれど、再び紹介しておきます。
Project Explorer で最適化レベルを変更したいファイルを右クリックし、Properties を選択します。
C/C++ Build – Settings – Tool Settingsタブ – Optimization の Optimization level を変更します。
デフォルトだと for size (サイズ重視)になっているようです。
これだと、ステップ実行の際におかしな動きをすることが多々あります。
None にしておくと、素直にステップ実行してくれますので、デバッグ時にはお奨めです。
Project Explorer でプロジェクトを選択して、右クリックから同じ作業を行うと、全てのファイルに対して適用されるようです。
し、知りませんでした(- -);;;
これは便利ですね。
(2)日本語の文字化け対策
以前記事を書きましたけれど、再び紹介しておきます。
ソースコードに以下のようなコメントを入力すると文字化けすることがあります。
// 日本語のコメント
Window – Preferences を選択し General – Appearance – Colors and Fonts を選択します。
Preview で確認したフォントが Consolas 等の日本語に対応していない場合には日本語が一部、文字化けすることがあります。
(デフォルトで選択されているフォントは Consolas のようなので確認してみてください)
C/C++ – Editor – C/C++ Editor Text Font を選択した状態で、右側の Editボタンを押してお好みの日本語対応フォントを選択することで文字化けが解消されました。
下図の2箇所について、日本語フォントを設定してみてください。
(3)メモリの消費量を確認する
以前記事を書きましたけれど、こちらも紹介しておきます。
ビルドアナライザーを使います。
プロジェクトを選択した状態で Window – Show View – Build Analyzer を選択します。
Memory Regionsタブ
RAMの使用状況とFLASH(ROM)の使用状況が一目でわかります。
Memory Detailsタブは使用状況を詳しく確認することができます。
(4)タブ数を変更する
フォーマットを変更する機能の一部にタブがあります。
Project – Properties – C/C++ General – Formatter で
Enable project specific settings にチェックを入れて、 Editボタンを押します。
Tab size に数値を入力します。
Profile Name を入力して カスタム設定にしておき OKボタン を押します。
Tabs only / Spaces only / Mixed の選択が可能です。
その他フォーマットに関する設定ができますので、触ってお試しください。
(5)ショートカットキー
Window – Preferences – General – Keys を選択します。
Commandリストを眺めていくと、新しい発見があるかも知れません(^^)
便利だと思われるショートカットキーをいくつか挙げておきます。
( 例. Ctrl + スペースは コントロールキーを押しながら スペースキーを押します )
・ Ctrl + スペース
入力を補完してくれる機能
エディタ上で例えば HAL と入力し Ctrl + スペース を押すと リストが出てきます。
・ Ctrl + /
コメントのトグル
コメント // を挿入したり、削除してくれます。
範囲指定しておくと、その部分についてコメントをトグルしてくれます。
・ Ctrl + S
ファイルの保存
編集中のファイルはエディタ上のファイル名の左側に * がついています。
Ctrl + S で操作すると * が消えてファイルが保存されたことを確認できます。
・ Ctrl + Shift + S
編集中の全てのファイルを保存します。
・ Ctrl + B
Build All
全てのプロジェクトをビルドします。
複数のプロジェクトを立ち上げている場合には無駄に時間がかかるのでご注意ください。
いかがでしたか?
少しはお役に立てたでしょうか?
ご存じなかった方は、ぜひご活用ください。