STM32CubeIDEでメモリーの使用状況を確認する

STM32CubeIDEでメモリーの使用状況を確認する

今回はIDEのビルドアナライザーの話題です。

ビルドアナライザーって何だろう?と思われる方が多いと思います。

プログラムをたくさん書いた場合や、RAMの使用状況が気になる時に皆さんはどんな確認をされていますか?

マップファイル(拡張子が .mapのもの)を見て確認する方法がありますが、エディターでテキストファイルを開いて確認すると結構目がチカチカして確認がたいへんです。そんな時にビルドアナライザーの出番です。
ビルドアナライザーはメモリーの使用状況を簡単に確認することができます。

ビルドアナライザーで確認するためには Run – Debug の状態にしておきます。

その状態で Window – Show View – Build Analyzer を選択します。

Memory Regionsタブ
RAMの使用状況とFLASH(ROM)の使用状況が一目でわかります。

Memory Detailsタブ
使用状況を詳しく確認することができます。

主な領域は以下のように構成されています。

FLASH:

.isr_vector
割り込みベクタの領域

.tet
プログラム(コード)の領域

.rodata
const定数や文字列リテラルの領域

.data
初期値が必要な変数の初期値を格納している領域

=====

RAM:

.data
初期値が必要な変数の領域

.bss
初期値が不要な(ゼロで初期化される)変数の領域

._user_heap_stack
スタック領域

メモリー領域を気にしながらの開発などしたくはありませんが、際どくなってしまった時のお供にどうぞ(笑)

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